まったく新しい家事のフレームワーク ビジネスマン&ウーマンのためのはじめてのビジネス家事の本

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2009-2010 Izumi Momose allright reserved

メッセージ

 生活コラムニストとして、暮らしの記事を書き始めてから10年が経ちました。その間、私が一番したかったこと。それは「男性向けに家事の本を書く」ということ。
 
男の家事とか、妻のお手伝いなんていうレベルではなく、大人の男性がごく普通の日常として家事を考えること。ぬかみそ臭い家事ではなくて、社会で十分な経験を積んでそれなりの場所にいる人だからこそ、湧いてくる発想で。

 そんな思いで書いたのが、この本です。

 家事にビジネス視点を取り込む。これは反感を感じる人もいるのかもしれません。まったく違う価値観の場所で、暮らしを楽しみ家事をまっとうしている人たちもいるからです。

 でも、暮らしの記事を書き始めた10年以上前から、私の周囲には50代で離婚してシングルになった管理職の男性や、妻が病気になって看病している技術職の人、シングルのまま母親の介護をしなくてはならない状況の男性もたくさんいました。
 一方で、明らかに男性よりもシビアな職場環境の中で管理職をしながら家庭生活も維持している女性たち、働きながら子育てをしていかなくてはならない女性もたくさんいます。

 そんな人たちが、眉根にしわを寄せることなく、自分たちの暮らしにプライドを持ち続けられるような。そんな暮らしのエッセンスを私はこれからも考え続けていきたいな、と思うのです。

 今回、私にはこの本を通して小さな願いごとがあります。それは

 ビジネス書や男性向けの本のコーナーにこの本を置いてもらうこと!!

 

 ただ「売りたい」ということではありません。ビジネスマンが当たり前のように家事を語り、家事を考え、家事に楽しみを見出すことができる世の中。子どものため、妻のため、ファミリーのためという発想ではなく、暮らしに興味を持ち、身の回りの家事に取り組むことがそのまま、自分自身の人生の、仕事の役に立ち、メリットになっていくから。

 家事がそんな風に語られるようになることが、私がこれまで10年間積み重ねてきた先にある願いなんです。

 そんな願いをかなえられるように、私も努力していきたいと思っています。

 もし共感してもらえる方がいらしたら、「ビジネス家事」の本を周囲のビジネスマン&ウーマンにオススメしてください。
 書店関係の方がいらしたら、ぜひビジネス書コーナーにこの本を置いてください。丸の内のビジネスマンが、昼休みに家事の本を抱えて職場に戻る。そんな風景が当たり前になる。そんな私の願いごとが実現しますように!



■ あとがき ■


 「家事を手伝うように夫を教育する方法を特集したいのですが」「中年男性向けの家事入門講座をしてください」。
 家事をテーマに書き始めてから10年余の中で、時々来るこんな依頼が、私はいやでした。

 ねえ、相手は立派な社会人ですよ。もし逆の立場で「妻を教育してやった」なんて言われたら、どう思いますか? 男性だから何もできないというスタート地点で入門講座と考えるのも、いかがなものでしょう。そんな風にささやかな反抗をしながら。ずっと思ってきたのです。

 「社会で実績を積んだ人だからこそ考えられる家事の本を、いつか作りたい」と。

 でもこれは、思う以上に難しい話でした。ほとんどが女性向けに作られる家事実用書の中で、これはどこのカテゴリーにも入りません。かといってビジネス書でも趣味の本でもない。男性向けの家事の実用本は、実は書店でどこにも並ぶ場所がない分野だったのです。

 六耀社が「大人をナビゲートする生活書」を刊行すると、今回のお話をいただいたとき、ああ、やっと思い描いていた家事の本が作れるかもしれない、と思いました。 
 ついに、家事をニュートラルに、性別や役割に関係なく語れる時代が来たのかもしれない。家事をテーマに書き始めたときから、ずっとずっと書きたかったこと。10年の間に自分が思い続けてきたこと。それをすべてここに詰めよう。そんな思いで書かせてもらったのが、この本です。
  

 限られた時間と労力の中で、生きる糧を得ながら、日々の暮らしの質を保っていくためには、社会で実績を積んだオトナ世代だからこその発想が物を言います。この本が、そんなあなたのこれからのクオリティ・オブ・ライフに、少しでもお役に立てれば、こんなうれしいことはありません。

 関わってくださったすべての方に感謝をこめて。
      

 ももせいづみ拝

 

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